NHK「探検ロマン世界遺産 万里の長城」

1.長城の種類
場所による分類 司馬台長城 八達嶺長城 山丹長城
時代による分類 秦長城 漢長城 明長城


2.長城の素材
都に近い場所 煉瓦、石 
都から離れた場所 土、土と石


3.長城の作り方(西域周辺)
「版築」
丸太を数メートル空けて平行に配置し、地下50mにある粘り気のある土(水分を適度に含み、手で握るともろい団子ができるくらいの)を薄く撒いていく。後は十字を組んだ木に漬物石ぐらいの大きさの石を付けた専用の道具を使って、土を固めまくる。これを繰り返していく。


4.西域に広がる長城と各時代の意味合い
明時代の長城
嘉峪関(かよくかん)。四つの楼閣、二重の城壁、敵を誘い込む仕掛けもあり。長城の西を固める軍事要塞。農耕民族と遊牧民族が住む世界の「境」。明王朝が異民族に王朝の威容を誇るため、朽ち果てた長城が多い中でとりわけ壮麗。門の上に掲げられた言葉「天下第一雄関」とは、「長城が始まって最初の関」という意味らしい。中華世界の「天下概念」を感じる。明時代の長城は、異民族という外敵から中華世界を守るためという意味合いが強い。

漢時代の長城
明時代より更に西方、敦煌を抜け更に伸びる。まさに「砂漠を貫く漢長城」。2,3kmに一台の割合で烽火台を配置する。一つの関には約40000人が暮らしていた模様。漢時代の長城は、西域の富(とそれを運ぶシルクロード)を守るために設置される。富を守るという現実的問題を解決する為の長城。