通信花火乃夢

夏祭の生中継のお手伝いに行ってきました。花火会場からスタジオに花火を打ち上げるタイミングを連絡する、というのが小生の任務。発射時刻一時間ほど前に打ち上げ場所に到着して業者さんにご挨拶。びっくりしたのは、花火を打ち上げる筒が目の前にあったこと。
「え?ここから連絡?花火打ったら火の粉とか煙とか私は身を守るためにどうすればいいんでしょう」
なんて逡巡をしているうちに花火がドーン!自分の身を守るのは上司から渡されたヘルメットのみ。降り落ちてくる火の粉をあびながら、そして花火の衝撃音を心臓で感じながら、携帯でスタジオと連絡連絡。
「次、スターマイン行きマース!」
…花火を真下から見ることが出来るなんてのはそうそう体験できることじゃないので、役得だなあ、なんて気軽に考えていたのだけれど、(や、ちょっとこれは火薬の匂いがすごすぎるなあ、それにこの心臓に堪える衝撃波をなんとか…)なんて思う端からドーンドーン!と轟音の嵐。携帯で真下から見える花火を撮ってやろうと意気込んでいたのに、轟音と火薬の嵐でそんなことやってる場合じゃなくなって、まさに気分はベトナム戦争に従軍した米軍通信兵。
「こちらチームブラヴォー、目の前の要塞陣地からの砲撃のせいで前に進めない!援軍を、頼む至急援軍を!」
とか言ってる端から単発花火6連発。最後は笑うしかなくなってきて、軽い高揚感に襲われたり。

でもちゃんと携帯で3枚ほど写真を撮りました。後で確認したらぶれまくりだったけどね。