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- 作者: 杉浦日向子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1995/11/30
- メディア: 文庫
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江戸時代のあやかし、魑魅魍魎をただ怖いだけではなく、滑稽に淡々と描いた99のお話。見せ方、話の終わらせ方が大変秀逸で、後に「そっと」残る怖さを味わえる。
お気に入りは
- 其ノ十二「かぴたん奇法の話」(母の病を伝え聞いた息子が、かぴたんの奇法を用いようとする話。最後の一言が良。)
- 其ノ四十一「地獄に呑まれた話」(ある旅の父子が地獄谷という場所を通りかかったとき、池が煮え立っているのを見つける。父が池に指を入れてみると…)
- 其ノ九十八「赤い実の話」(薄雪積もる晩、丁稚と夜道を歩く旦那。そこで調伏をしようとする娘を見てしまう。ご隠居と旦那の掛け合いが見事)
ご冥福をお祈りいたします。