卒論口頭試問 … 白い巨塔Ver

(緊迫するシーンに流れるBGMを頭に思い浮かべながらお読みください)


窓から差し込む日を背に受けながら、卒業論文の説明を聞いた担当教官が語りだす。


担当教官(大河内風)「……専門用語の乱暴な使用、調査の不徹底、なによりも基本的知識の欠如……、これらの点を鑑みるに、本卒業論文は論文の体をなしているとは言えず、発表者は研究者としての自覚に不足していたと言わざるを得ない」


ざわ… ざわ… 他の教授がハッと顔を上げる


サノ財前「お待ちください!確かに調査の不徹底さなど、本論分の基本的な調査不足は私の力不足の故であります。しかし、この論文の問おうとしている姿勢を判断してはいただけないでしょうか?」

担当教官(大河内風)「…本来論文とはその問題意識、姿勢も構成要素の一つではあるが、あくまでそれらを確認する為に核となる本論が存在する。……本卒業論文は確認作業であるところの本論がまるでその根本をなさず、如何に先鋭的な問題意識を唱えようにも、これでは支柱が存在しない建造物と同じである」

サノ財前「……申し訳ありませんでした。不肖、サノ財前、これからも学業に邁進していく所存であります」


ちょっと誇張しすぎたw